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2005年 11月 20日
以前の日記で、『西尾維新の作品はツマラン、戯言シリーズの何が面白いかわからん』なんて大層なこと言ったわけですが、しばらくしてちょっと後悔してました。
30超えたいい大人が、頭ごなしにツマランだの、面白くないだのと閉鎖的な考え方ではイカン! 面白くないならないで、『何をどう面白くないと感じたのか、それをこれからの読書にどう生かすべきか』ぐらい考えるべきだ! そう思ったわけです。うん、また一歩大人に近づくことができました。 でもこういうのって私一人の考えでは限界があるので、いろんな方のお力を借りることにしました。 ということで今回もまなめさんのところの、『ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣い 感想リンクまとめ』でいろんな方の感想をまたまた片っ端から読まさせていただきました。 前回のネコソギラジカル(中)の感想を読んだときも思ったんですが、キャラクターへの思いを中心にして感想を書いてらっしゃる方が多いんです。 私はこの戯言シリーズを読んで、キャラクターに対して何の思い入れもなかったんですが、もしかしたらこの辺りに何かがあるのかなーなんて思ってました。 いろんな方の感想を読んでいく中で、『逆走7mスキップ』のナナメさんの感想に、私の思いと非常に近いことが書いてありました。 語尾が特殊なやつ苦手なんです。アニメとかゲームとかでそういうキャラが出てくると白けます。 髪の色とか変わった言葉遣いでキャラ立てするのは、どうにも「手抜き」に思えてしまうんですよ。 そんな風にしなきゃキャラの区別つけられないのかよ、と突っ込みたくなるというか。 私が登場人物になんの感慨も持てなかったのはこういうことだったんだなぁーと、ナナメさんの感想を読んで初めてはっきりしました。 戯言シリーズってとにかく登場人物がすごいんですよ。天才とか人類最強とか美少女とか殺し屋とか。普通の人間なんてほぼいないです。 さらにナナメさんのおっしゃるように、髪の毛が青いとか口調が普通じゃないとか、もう特徴的な人間ばっかり。 一見それですごくキャラ立ちしてるように見えるんだけど、でも私にはそれがキャラクターの魅力として映りませんでした。 --------------------------------- このシリーズで『人類最強』っていう看板を持つキャラクターがいるんですよ。名前は哀川潤っていうんですけどね。 これがまず地の文で、 哀川潤は人類最強だ って書いてあるんです。でも読んでるこっちは、 はぁ、そうですか。 ぐらいの感想しか持てないわけですよ。 いきなりなんの描写もなしに『人類最強』なんて言われたって実感なんか沸きゃしねー。 後になって二つ三つそれっぽい描写が入ってくるんですが、それでも読んでるこっちは ああ、このキャラクターは強いんだなー。でもまだまだこれくらいで『人類最強』って言うにはどうだろうねー。 ぐらいの感想しか持てないままで話が終わっちゃうわけです。 それが他の多くのキャラクターにも当てはまるんです。 このキャラクターは天才らしいけど、天才らしいエピソードなんてたいしてないなー。 このキャラクターは美少女らしいけど、口調が変なだけでほんとに美少女かどうかわかんなかったなー。 このキャラクターは殺し屋らしいけど、印象に残ったのは変な衣装だけだったなー。 キャラクターの設定とか外面とか口調とかはわかるんだけど、それだけじゃ魅力的に映らないんだよなー。 -------------------------------- 以前ある作家さんのエッセイを読みまして、そこにはこう書いてありました。 例えばすごく優しいキャラクターを描写するとき、『優しい』という言葉を使ってはいけない。 『優しい』という言葉を使わずに、優しさを表現しなければならない。 別にこれは小説に限った話ではなく、映画とか漫画とかでもそうだと思うんです。 このキャラクターは『優しい』とか『怖い』とか『面白い』とか直接その言葉で表現するんじゃなくて、いろんなエピソードを積み重ねることによって読者に『ああ、このキャラクターはすごく優しいだ、このキャラクターはなんて怖いんだ』と思わせなければならない。そう思わせることによって初めて感情移入できるんです。 ---------------------------------- もちろん全てのキャラクターにこの方法を用いるべきだとは思いません。脇役にまでこれをやってたらページがいくらあっても足りません。 でも主要キャラクターぐらいにはこの方法を使ってほしかったってのが私の思いです。 そうならたぶん私の感想も違ったものになったと思います。 そしたら私も多くの方と同じように、『あのキャラクターは良かった、このキャラクターはかっこよかった』って感想書いてたでしょうね。 結局は私もキャラ萌えしたかったんです。出来なかったからこんなこと書いていじけてるんです。 ----------------------------------- まなめさんの感想リンク以外にも、あちこちでいろんな感想を読みました。2ちゃんねるにも行きました。 何箇所かで『キャラクターが記号的だ、空っぽだ、萌えしかない』みたいなことが書かれていましたが、たぶんこういうことなんじゃないかなーと思う次第です。 このあたりをどう思うか、もうそれは合ってる合ってないの話じゃなくて、個人の嗜好なんでしょうね。 私みたいに面白くないって思う人もいれば、すごく面白かったって思う人もいます。 それをお互いが否定しあったところで、何が解決するわけでもありません。 --------------------------------------------------------------------- 自分は面白いと思って勧めたのに、友人には面白くなかったって言われたことありませんか? 私はそりゃもう何回もありますよ。 自分の中では『この小説最高~』って思ってたのに、友人の「たいしたことなかった」って一言にちょっぴり落胆したりね。 それでも懲りずに「じゃあこの小説ならどうだ! これも面白いぞ」って次のオススメ貸したり。 自分が面白いと思ったものが否定されるのはちょっと悲しいけど、たま~に 「こないだ貸してくれたあれ、すごく面白かった」 って言われるとすごくうれしいんですよね。 だから今回皆さんと私の思いは違ったけれど、違う作品で皆さんと一緒に「この作品サイコー」って言いあえたらいいなーって思ってます。
by kobushi111
| 2005-11-20 01:24
| 三十路の日常
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